#293 斬新なアイデア

DX化(デジタルトランスフォーメーション)が起こす現代社会への改革は、非常に素晴らしいものである。DXとは言わずもがなデジタルトランスフォーメーションのことだが、経済産業省が提唱する定義は以下のとおりである。「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズをもとに、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」。ICT化(情報通信技術)の内部的な改革とは違い、デジタルを駆使して社会的地位を確立するための競争といった外部を意識したものという事が分かる。そしてその経済産業省が設けているDX認定制度というシステム。基本事項を定めたデジタルガバナンス・コードに対応する企業を国が認定する制度である。詳しい説明は省くが、2020年5月から開始したこの制度は、年々取得件数が増え2025年5月時点で全1500社弱に増加している。その中に私が従事する会社も含まれており、それゆえDX研修という名目で勉強の機会が設けられている。キャリアアップにも繋がる良いきっかけだと思いつつ、学びが一つ。DX化の環境下では、従来の枠組みにとらわれた発想から跳躍するような結果は得られない。常識にとらわれない発想や斬新なアイデアが新しいビジネスや多くのニーズを生む。ここでは、その斬新なアイデアを発送する方法を紐解く。
 斬新なアイデアを発想する方法として、最も重要なことは「量」の洗い出しである。量が質を生み、また気づきを与えるきっかけになる。これら生み出された質や気づきが従来の枠組みから発展した形で新しい斬新なアイデアに繋がるのである。その量を洗い出すためには、どうしたらよいか。そしてその量から質に発展させるためにはどうしたらよいか。ここで、ブレインストーミングKJ法という手法を紹介する。
 ブレインストーミングとは、複数人が集まりテーマに対し思いつくままに自由にアイデアを出し合う手法である。そして、このブレインストーミングには4つのルールが存在する。「1.批判をしない2.自由な発想を奨励する3.質より量を重視する4.他のアイデアを発展させる、以上がルールになる。個人的にこの批判をしない事や自由な発想の奨励というのが非常に効果的なルールだと感じる。私自身学生時代に、議論の場面で教授が生徒の浅めの意見を全否定していた様子から発言をしにくくなったという経験がある。また、一回だけでなく同じような場面が複数にもわたって見受けられたため、私だけでなく恐らく受講者のほとんどは私と同じような気持ちになったのではないだろうか。否定や批判というリスクを背負ってまで発言するということにストレスを感じ、発言のハードルが上がってしまう環境のなかで、量は生まれない。ブレインストーミングは、そういった負の感情に苛まれることなく量を生むことが出来る手法である。
 次にKJ法について。断片的な情報・アイデアを効率的に整理する目的で用いられる手法でブレインストーミングと並行して使用される。ブレインストーミングで洗い出された情報やアイデアを整理し、目に見える形で言語化することで、情報の共有やメンバーでアイデアのイメージが容易になる。整理されているとそうでないものを考えたときに出てくるアイデアの質は大きく異なる。また、アイデア発想のために考えることが多すぎても、良い議論に繋がらない。大量のアイデアをグループ化し、テーマを絞って議論をし、そこからまた振り返り可能な状態で足跡をつける。各テーマの足跡を見たときに湧き出てくるアイデアもあるのではないか。KJ法にはそんな可能性が秘められている。
 以上、2つの手法を紹介した。これら手法を駆使しつつICTを絡めながら斬新なアイデアを発想し、また画期的なシステムを構築する。DX化が進む現代で、会社としての価値を見出すためには、非常に重要なポイントである。ブレインストーミングKJ法。議論が行き詰ったり、斬新さが必要な場面で今後使用していきたい。

#292施工管理者のジレンマ

 施工管理としての重要な管理項目としては、大まかに5つ挙げられる。安全・品質・工程・原価・環境の5つの管理だ。管理者として3年目の夏を迎えた私の知見から意見させていただくと、これら5つの管理をそれぞれ理想の形で竣工まで維持し続けることはまず無理だと思う。どれかに注力すれば、どこかかけてしまう。おそらくどの業界、どの職種の人間もこのような永遠のテーマに頭を悩まされているだろう。このジレンマに対し自分なりの解釈と意見を整理させていただく。

 営利目的で活動する企業に従事する人間として、働く事の意味は、利益を生み出すことである。利益を生むために社会的価値や地位を見出したり、確立したりするための努力をそれぞれの企業で行っている。それが競争となって市場に繋がり、業界間でも良い循環を生む。そのため利益を念頭に置いて仕事に取り組む事は至極当然のことである。施工管理の業務としては、この始まりである利益に直結するのが、原価管理である。非常に重要な管理であり、気持ちとしては最も力を入れたい管理の1つであるともいえる。

 では、現場で利益を上げるためには、どうしたらよいか。例えば、工程を短縮し、施工に係る経費を圧縮させることや、使用材料のロスを最小限にし、材料費を抑えることなどがあげられる。ただ、ここで浮かび上がるのが冒頭のジレンマ。工程を短縮するためには、作業の効率化と工程短縮の意識付けが必要。心理的に工程短縮を意識づけられていると安全意識が希薄になるのが、人間の摂理である。安全に徹底配慮された形で、工程短縮ができる機械の導入を行えばいいのでは、との意見もあるが、それら関与できない細かい作業がどうしてもあるのが現場であり、また導入できたとしてもそれができるのは、知識とノウハウと予算がある数少ない企業だけだろう。安全は、突き詰めればきりがない。突き詰めて、リスクを0に近い形で施工を行い、利益が皆無だったでは話にならない。材料費と品質に関しても同じようなジレンマがある。求められている品質を確保するのは大前提として、それ以上の品質を提供するとなると、やはり材料費や管理費としてのコストがかかる。5大管理のどこかに注力すれば、他がかけてしまうというこのメカニズムが理解できただろう。

 ただ、このジレンマは、5大管理の理想像を想定したときに起きるものであるというのが私の意見である。つまり、理想を求めるのではなく、現実的な落としどころを常に模索するのが重要という事だ。もっと要約するとするならば、現実的な安全管理と、最低基準を満たした上で企業として提供したい水準の品質管理を担保された中、出せる最大の利益を生み出すこと。しかし、このような塩梅をしっかりと把握することは非常に難しい。その塩梅を掴むことが管理者としての役目だろう。

 これまで5大管理のジレンマについて述べてきたが、管理者として把握すべきは、5つの管理の関係性とそれらのアプローチの仕方。私個人としては、そのアプローチ基準の把握が最優先の課題であるといえる。社会に必要にされる会社から必要とされたのならば、社会貢献度は必然に高いといえる。今後も課題に取り組んでいく。

#291 環境と感じ方

 長期休みに帰省するたび、ついつい見てしまうお決まりのドラマ。見たくなってしまう理由は、自分でもよく分からない。社会人として忙しくする中、この和やかで柔らかい気持ちにさせてくれるこの雰囲気が好きなのかもしれない。「俺の話は長い」。今回の帰省もまた実家の録画一覧を遡る。

 36歳ニートの主人公みつるは、働きたいという気持ちを持ちながら自身の高いプライドのせいか、なかなか納得のいく仕事に就くことが出来ない。そして彼の能力である、討論力なのか、言い訳力なのか、キャリアウーマンで大企業部長の実姉にも、その能力で今のその現状を正当化し言い負かしてしまうほど。そんな彼がどういう道を選択してどういう人間になるか。人間味のある生き方と背景に見える家族の愛と優しさなど、ワクワクさせられるドラマである。

 そんなドラマを見てふと思う。実家に帰るとこのドラマが見たくなる現状は、この実家の優しい雰囲気も相まって、ずっと昔の頃を感じられるからなのではないか。家族がそばで生活をし、飼い犬にお菓子をせびられながら見るこのドラマには、その世界観がよりいっそ説得力が増してるように見える。おそらくいま住む一人暮らしの空間で見ても同じような気持ちにはならないだろう。

 環境や状況により、見え方や感じ方が変わるドラマや映画。それはこれらのようなコンテンツだけではなく、日常に溢れている。例えば、同じカフェでも、日の照らされてる時間に営業をする自然豊かな電波の届かないような僻地にあるものと、夜の薄暗い時間に営業する夜景の一端を担うような街中にあるものでは、人の捉え方や見え方に大きな違いを生む。

 人にどう感じさせたいか、見られたいかなど、自分の思いと環境や状況など、色々なベクトルを同じ方向に向けることで、説得力が増す。ドラマをみてとても勉強になった良い日である。

 「俺の話は長い」。実家の録画一覧に追加されていた特別後編を楽しむ。毎回帰省のたびに見る私を思い、親が録画してくれたのだろう。どうせなら前編も録画して欲しかったなと、子供のような図々しい気持ちが芽生えてしまった。

#290 キャッシュフローの把握

 視点の変化を意識的に。今できるようになった事とその先に求められる事というのは、社会で生きるものとして常に考えておきたいものである。3年目の現在、現場単位の業務内容は何となく掴めてきており、次のステップを考えるとその業務の先にある「お金」についての理解である。お金の流れを掴むこと、つまりキャッシュフローの把握を今期の目標として掲げたい。

 

 当業界用語では、原価管理と呼ばれる業務内容であるが、 私自身、最近それらについて携わることも増えてきた。営利団体に従事するものとして業界問わず、「お金」について、その仕事に対しての見積もり、また原価や利益はどの程度かなど、他企業からみた仕事の価値とその評価・価値に対してどれだけの利益を生み出せるのかとこういったことを考える必要があると思う。

 

 このお金についての理解を深めるにあたり問題はいくつか挙げられるが、重要なポイントの一つとして、給料の概念を説きたい。

 

 アルバイト求人でよくみる時給制。時間単位に対しての給料は、よくある給料形態である。また、メディやでも残業や早出のあり方などコメンテーターに議論させるような番組も増えている。この日常から時給制の概念は、特に従事者として生活するものには当たり前のように感じる概念である。

 

 キャッシュフローと時給制の関係を考える。その仕事の価値に対して、いくら時間がかかっても同じクオリティであるならば、その仕事の価値は変わらない。つまり時間とお金には、相関性はないはずである。ただ、仕事内容にもよるが時間とクオリティには、相関性がある場合が多いため、そこは区分けをして考える必要がある。

 

 残業について考える時に、よく違和感に思う。同じ業務内容をこなしたとして、仕事が遅いものが残業代が出て、生産性が高く仕事が早いものには残業代がでないという現象が発生してしまうのではないか。この違和感は、キャッシュフローと時給制という関係の背景にある気がする。

 

 「お金」の理解を深めるための第一歩は、この時給制という概念からの脱却なのではないか。極端な例を挙げれば、仕事が終わらなければ残業代が出なくても残業をせざるを得ないし、仕事が終われば定時など関係なく帰宅できるという業務形態。従事者ではなく、管理者としての意識。時給制ではなく、出来高制。キャッシュフローを意識した働き方を心がけたい。

#289 取捨選択

 いるいらないの取捨選択の重要性をひしひしと感じる社会人3年目の春。生産性に焦点を当て、日々の業務を振り返る。必要な知識や技術あるいは経験、また必要ではないそれら。キャリアアップを見据え、この取捨選択の判断をより高度なものにしていきたい。

 

 会社のシステムを例にとろう。ある業務を進めるにあたり、旧システムと新システムのどちらを使用する場合でも問題はないとする。上司は言う、「旧システムの方が要領が分かっているからやりやすい。」 3年目の私からしたら首を傾げてしまう、そんな発言だ。新システムを開発する理由はいくつかあるが、今回の主な理由は人為的ミスを減らす事と、業務時間の低減。会社発展のために開発したシステムであり、非常に理にかなっている投資である。

 

 現場維持は、正か否か。私の意見を述べさせていただくと後者である。時代が目まぐるしく変動する社会では、常に変化に対応しなければならない状況。柔軟な対応が求められる世の中で、やはり必要なのは、高度な取捨選択の判断だと思う。

 

 一例を挙げたが、社会人として仕事に勤める中でこういった取捨選択を必要とする場面は非常に多い。ただ、高度な取捨選択の判断は、多くの経験と学びや気づきを経て構築されるスキルだと感じる。スキル構築のためにこの本ブログを再開してみようと思う。学びや気づきを得るのにはもってこいの媒体だと学生時代に学んだ経験があるから。

#288 r6.7.4

仕事ができる人間、頭の回転が早い人間、要領がいい人間。こういった類の人間を非常に羨ましく思う。

 

今の自分と周りの人間との差。それが上司だったり、歳の近い同僚や同期だったり、あるいは友達だったり。自分が周りから認められるような存在であるのかを、周りと比較して考えてしまう。

 

ただ、この感情は決して悪いものではなく、捉え方によっては、向上心を持つべき人間にのみ芽生える感情である。大事なことは、他に足をつけた上での周りとの比較。自分の能力をしっかりと把握し、出来る人間とどう違うのかを精査して、検討して実行を行う。他人はできてるのに自分はできないと一喜一憂するのではなく、今後、どうしたら自分はその人間に追いつき追い越せるのかを考える。そんな気持ちで目の前の事に精一杯取り組みたい。

#287 侵攻、

 全世界の人々が危機感を抱く。歴史の教科書に刻まれるような争いが始まった。日本国憲法第九条で武力の行使の停止を掲げているのは、戦争や核兵器の恐ろしさを知ったから。「戦争をしたくない」。全世界の大半の人がそう思っているはずだ。なぜ戦争が始まってしまうのか。プーチン大統領が始めたウクライナへの侵攻を強く批判する。

 ロシアの侵攻を受け、米政府は欧州や日本などと連携して本格的な対ロシア制裁に踏み切り、ロシアの出方次第では追加制裁もあると牽制した。岸田首相もロシアに対する制裁措置を発表。多くの国がロシアを強く批判する中、暴走機関車の勢いは止まる事を知らない。日露関係の悪化という問題もある中、非常に難しい問題だ。

 どのメディア、どのSNSでも戦争批判の声を聞く。話し合いというツールを破棄して、武力行使をしてしまうロシアには悲しさしかない。今後、戦争が拡大し、日本にも飛び火してくる可能性も無きにしも非ず。安全に暮らせるという幸せを忘れてはならない。