政府が「切り札」として扱っている飲み薬モルヌピラビル。昨年末から使われ始めているこの薬だが、発症５日以内に使用しなければならないという制限が課されている。大阪で検査キット不足が深刻化していると話題になっているが、飲み薬使用のための迅速な診断が出来るのだろうか。そんな不安が募る。
このモルヌピラビルは誰でも使えるわけではなく、現状高齢者や基礎疾患、肥満があるなど重症化しやすい人のみに使用が限られてる。5日間分で40錠、1回4錠を1日に2回飲み続けなければならない。供給量が課題となっており、病院に行って発症５日以内という制限をクリアしていても処方されないという可能性も大いにあり得るそう。
日数制限に加え供給量の問題、「切り札」とは程遠い存在とも言える。効果を最大限発揮させるためには迅速な診断を求められることもあり、今後を検査キットを増やすなどといったことも検討しなければならない。必要な人に必要なタイミングで飲み薬を届けられるように、受診と供給体制の一層の整備が求められる。
