#286 ワクチン新情報

 人間の3大欲求の一つである食欲。その食欲を満たすために食事をとり、その味と食感あるいは香りまでも楽しむ。人間と食という時間は切っても切り離せない関係だ。しかし、その食をも奪ってしまう新型コロナ感染症。後遺症として、味覚がなくなったり嗅覚がなくなったりする事例をいくつか見てきた。欲求を満たされない感覚は想像を絶する程のストレスだろう。そんな中、イギリスの研究により吉報。新型コロナのワクチン接種は、感染後に体調不良が長く続く「後遺症」を防ぐことにもつながるかもしれない。

 米エール大教授(免疫学)は「不明な点も残っているが、ワクチンによって発症や重症化だけでなく、後遺症も減らせる可能性は確かにある。すでに2回接種した人も、より早く、3回目の接種を受けてほしい」と話した。

 コロナの後遺症は軽症だった人でも起きうることが知られ、軽症者が多いオミクロン株で後遺症に悩まされる人が多く出ることが心配されている。ブースター摂取だけでなく、まだ摂取を終えてない方々にも届いてほしい情報だ。後遺症に悩まされる前にワクチン摂取。摂取率の増加に期待する。