#266 不正 やりがい

 私たち国民が当たり前のように飲んでいる水道水。実は、水道水が飲める国は世界196カ国中たったの15カ国のみである。日本がどれだけ恵まれているか分かるようなデータだ。そんな誇るべき我が国の水道水事情についての悪いニュースが一つ。兵庫県のとあるメーカーが水道管の塗料に規格外の原料を使いその上、データを偽装すると言う不正が行われていたことが分かった。水道水が飲める貴重な国で、このようなニュース。非常に悲しい。

 一連の問題は内部通報をきっかけに発覚し、神東塗料が今月12日に公表。クボタなどが水道管の出荷を自粛し、多くの自治体が関連工事の中断を余儀なくされた。安全性が確認された一部の水道管は出荷や工事が再開されている。

 水道は人々の生活には欠かせなく、何かあった時の影響も甚大である。欠かせないものだと理解し、安全性を担保するのが水道管企業の役割ではないのか。現場の方々が不正だと分かっていたのか知る由もないが、やりがいはそこにあるのかと問いたくなる。自分や他の人に誇れるような仕事。就活の真っ只中な私としては少し考えさせられるような件であった。