#96 燃え尽き症候群

 今まで熱心に仕事に取り組んでいた人が、急に熱意や意欲を失ってしまう様態の燃え尽き症候群。特に、若い人や仕事経験が少ない人になりやすいそう。経験が少ない人は、仕事への期待感が高く、成果が得られなかった際には大きな落差を感じるやすいのだ。評価が実感できない、仕事とプライベートの境界線がない、他者からの強制など様々な環境要因が考えられる。

 燃え尽き症候群の特徴として、3つの症状が挙げられる。仕事を通じて情緒的に力を出し尽くし消耗してしまった状態と定義されている情緒的消耗感、クライアントに対する無情で非人間的対応と定義されている脱人格化、ヒューマンサービスの職務に関わる有能感、達成感の低下と定義されている個人的達成感の低下の3つだ。社会人になるにあたり、症状と要因を的確に把握しなければならない。

 高校三年生の秋、消防に落ち大学に行くことを決めた。消防に落ちたのが相当悔しかったせいか自然と勉強に励む事ができた。その後、必死の勉強が身を結び無事合格。新たな人生の一歩を踏み出したのだった。しかし、振り返ってみると、合格から2年春まで何かに熱心に取り組む事なく、生産性のない日々を過ごしていた。力を入れれるような媒体がなかったという意味では、燃え尽き症候群とも言えるのではないかと思う。

 現在は、就活という目標を掲げ、何事にも熱心に取り組む事ができている。しかし、就活を終えたら目標がなくなり、また生産性のない日々を過ごしてしまうかもしれない。同じ過ちを繰り返さないためにも、明確な目標というものをその都度掲げていきたいと思う。燃え尽き症候群対策という意味で柔軟性に富んだ人材にならなければならない。