#161 ピグマリオン効果とゴーレム効果

 教育心理学における心理行動の1つで、教育者の期待によって学習者の成績が向上するというピグマリオン効果がこのテレワークの時代に注目が集まっている。現在、会社に出向き上司・部下に顔合わせしないという状況下でコミニュケーション不足に陥っている。コミニケーション不足から部下の成長機会が乏しくなっている状況とも言えるこの時代にピグマリオン効果がもたらすものには沢山のメリットが生じる。

 ピグマリオン効果の真逆の効果としてゴーレム効果というものがある。教育者が期待しないことによって学習者の成績が下がる効果のことである。「あいつは何もできない」という感情を持てば持つほど本人は能力が下がっていくという負のスパイラルが誕生するのである。期待一つで正のスパイラルにも負のスパイラルにも転んでしまうという事に人間の心の繊細さを感じる。

 現段階でこれらの効果を学ぶことができたのは今後の成長の糧になるはず。どんな状況でも自分や他者に適度な期待を持ち経験を積み重ねたい。そしていずれ管理職(教育者)に回った際には、このような効果があることを胸に成長を見守ろうと思う。