#16 コミュニケーション能力

「コミニュケーション能力があります」。3年前の消防採用試験の時、面接官に伝えた言葉だ。

 社会人において、コミニュケーション能力は必須である。新卒採用に関するアンケート調査で、8割の企業がコミュニケーション能力を重視しているという結果が出た。

 コミュニケーション能力が大事な事は知っていた。しかし、肝心のコミュニケーショ能力とは何か理解できていなかったのかと思う。

 これから、面接対策の視点で、コミュニケーション能力について話を進めていく。

 コミニュケーション能力とは、意思の疎通能力のこと。また、コミュニケーション能力(意思の疎通)は、2つの種類がある。

 1つ目は、「相手に伝える能力」。自分の考えや思いをしっかりと伝える能力のこと。

 普段は、考えや思いを、話という形で伝えている。話の構成、話のリズム、仕草や表情。こういった要素がレベルの高いものでないと、しっかりと伝える事はできない。友人と遊んでいるリラックスした状態でも、質の高い話はなかなかできないのに、相手が面接官であれば、質の高い話に期待できるはずがない。

 2つ目は、「相手の言うことを正しく理解する能力」。一言で言えば、聞く能力。

 私自身、聞く能力が、1番大切な能力だと認識している。

 部下のいる上司の立場になったとしよう。仕事をするにあたって、伝えた事が部下に正しく理解されていなかったとしたら、仕事にならないだろう。

 また、聞く能力は、成長する過程に必要不可欠なものになる。私は、まだ若く経験が少ない。だからこそ、経験豊富な先輩や上司の言うことを必死で理解することに努めるべきである。

 先輩や上司の言う事が間違っていたらという思考になると思うが、これはナンセンス。理解した後に、必要か必要でないかを判断すれば良い。

 

 話が脱線したとこもあったが、「相手に伝える能力」と「相手の言うことを正しく理解する能力」こそが、コミュニケーション能力ということを伝えさせてもらった。

 したがって、消防面接の時の主張は、あまり効果的ではなかったと思う。コミュニケーション能力があることを示したいなら、面接官との意思疎通の部分に、焦点を当てることをしなければなかった。コミュニケーション能力は、言葉にしなくても伝わる事を理解できていなかった。

 消防採用試験の面接での主張を否定するために、コミュニケーション能力の話をしたが、あの主張が無ければ、大学に行くこともなく、成長はなかったかもしれない。ある意味、あの言葉は、間違っていて、間違っていなかったなのかもしれない。