#190 ゼロエミッション

 先進国の多くが50年までに温室効果ガスの実質排出ゼロを目指す。イギリスで開かれている国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)の首脳級会合で、インドも2070年までの「実質排出ゼロ」を宣言。化石燃料に頼らない脱炭素社会への転換方法を各国は主張した。

 米国・バイデン氏は「気候変動対策をリードする」と抽象的な主張、英国・ボリスジョンソン氏は「石炭火力、ガソリン車の段階的廃止」を主張、EU・フォンデアライエン欧州委員長は「国境炭素税を導入すべき」と主張した。日本の岸田首相は火力発電所について、アンモニアや水素を燃料にして温室効果ガスの排出をゼロにする技術(ゼロエミッション)で活用していく必要性があると主張した。

 恥ずかしながらゼロエミッションという技術がある事を知らなかった。カーボンニュートラルを掲げるあたり原子力発電所が必要不可欠ではないかと(原発を肯定するわけではないが)感じていた所もある。防災を学ぶ人間として思う。実現可能であれば是非進めていただきたい。政府が進める政策を批判するばかりでなく、しっかりと問題を把握し自分なりの意見を持っておくことが大事。