#277 大量廃棄?

 需要と供給のバランスの重要さが分かる。どちらか一方が大きすぎても物事は円滑に進まない。実行可能性を検討した上で、そのバランスの維持に努めなければならない。昨年9月、政府が全国の小中学校などに配った抗原検査の簡易キットをめぐり、使用期限を過ぎて廃棄される例が相次いでいる。第6波で検査キット不足による問題が生じている中、国民からは疑問の声が多数挙がった。

 第5波に伴い配られた検査キット約125万個分のうち、80万回分が使用期限を迎えた。使用方法の困難さと陽性反応が出た時の反応の難しさが、問題が生じた一因みたいだ。事後的で結果論だと言われるかもしれないが、本当に小中学校に大量配布をするべきだったのか個人的に疑問に思うところ。

 現場での使用状況などといった実行可能性や需要と供給の議論が浅かったのではないか。あるいは、使用できないと見込んだ際に、ご家庭や医療機関に配布するなどといった柔軟な対応が必要だったのではないか。個人的にはこんな事を思う。議論することの重要性を改めて感じる。