#51 孫武

 「勝算が相手よりも多ければ実戦で勝利し、少なければ実戦で敗北する。ゆえに勝算が一つもなくては、話にならない。私は勝算を計るため、徹底した比較検討と戦況判断をくり返すことで、事前に勝ち負けを見通している。」。これは中国古代・春秋時代の武将・軍事思想家の孫武の言葉である。戦う前の準備で勝敗が決まると言わんばかりの考え方を主張した。

 高校生時代のテストについて思い出す。私は、負けず嫌いな性格で学校で1番になる事を目標に必死に勉強をしていた。テストの際、自分以外の生徒は全員敵。誰よりも効率の良い勉強方法を心がけた。そして1番で無かった時は、何がいけなかったのかを見つめ直し次のテストへの糧にした。

 思い返せばテスト勉強は、孫武が言う戦う前の準備であった。1番を取ることができなかったときは準備が足りなかったとき。確かに、戦う前に勝敗は決まっているのかもしれない。

 そして今日の合同企業説明会。見たところたいして良い企業はない。しかし、何かを得られるチャンスだと思う。就活での面接時、事前の準備が足りないといったことが無いよう、敵を正確に把握し良い準備をしたい。