#52 合同企業説明会

 本日、グランシップで行われるリクナビ主催の合同説明会に参加した。22年度以降の学生対象イベントのため、参加していた学生の多くは22卒の学生だった。正直大学4年生が、今の段階で合同企業説明会に参加している様では遅すぎる。そのため、参加している企業も中小企業ばかりで、行きたいと思える会社はなかった。しかし、そうは言っても説明に来ている企業側の方々は、社会人として色々な経験をしている大人。そんな方々とコミニュケーションが取れる良い機会だと思い説明会に臨んだ。

 合同企業説明会では、全体で各企業による1分間の説明が行われ、その後気になった企業のブースに行き説明を受けるという流れになっていた。私は前々から気になっていた業種があったので、その業種の会社数件を回った。

 1回目の企業の説明が終わり、2回目の企業の説明に向かう。大概、企業による会社説明の後は、質疑応答の時間が設けられている。2回目の企業でも、気になった点と理由を説明し、質問をしようとした。しかしその途中、話しを遮られ説明を始めてしまった。結局聞きたい事を聞けず説明をされ続け時間に達してしまった。良い大人が話も聞けないのか言いたくなったが心の中で収めた。

 気になる企業のブースでの説明会を終え、やる事も無くなったので会場を出ようとした。すると、リクナビの職員が話しかけに来てくれた。その人は、よくいる仕事ができそうな人で、優しい雰囲気を持っていた。

「学生が少なくなっている今アピールするのが良いんだよ」

私はそもそもアピールしたい企業自体無かったので、その趣旨を伝えた。すると彼は「自分でしっかり考えて就活に取り組んでて偉いね。」と、23卒である私が22卒のイベントに参加している事をほめてくださった。その後、fラン卒であるにも関わらず就活の際は内定をいくつももらっていたこと、その内定を蹴ってバックパッカーとして2年間海外で学んでいた事を伺った。そして何より、途中で話を遮ることなく、最後まで私の話を聞きしっかりと理解した上でのお話をしてくださった。

 やはり、優秀な人材は最後まで人の話聞き、それに対する自分の考えを述べる。時々、「言い訳をするな」と言われることがあるが、人の話を聞けない人なのだなと思う。これから聞く能力を養っていきたい。また、今回は、どの企業のお話よりリクナビの職員の話がタメになるものだった。学びの機会は思わぬところに存在する。