#85 熱海 土砂災害

 静岡県熱海市で大規模の土砂崩れが発生した。消防によると、午前10半ごろ熱海市伊豆山で住民から通報があったそう。因果関係は不明だが、Twitter上ではメガソーラーの計画による森林伐採が原因だとの声も上がった。「再生エネルギー推進のせいで人命が奪われた、火力発電や原子力発電を有効活用すればこんな事にはならなかった」との投稿も見受けられた。

 疑問に思う。この投稿の問題提起は正当なのか。少なくとも私はそうは思わない。そもそも原子力発電を活用する事でより多くの被害をもたらすことを考えなくてはいけない。原子力発電所と災害が起こす放射線問題は無視できないものだろう。それこそ人の命を脅かす原因になると私は思う。

 この伊豆山の地域は、国土交通省ハザードマップ上で土石流危険渓流と土砂災害警戒区域になっている。であれば、再生エネルギーの推進、また原子力発電を有効活用しなかった事が問題ではなく、こんな危険な地域に、メガソーラーを設置しようとした事が問題だろう。決して、原子力発電や火力発電を有効活用しない事が問題という結論には至らないだろう。

 上記のように、私としては、問題はどこの土地を使って再生エネルギーを推進していくかという素因についてのものを挙げたい。災害大国である日本の現状を把握しながら、安全なエネルギー源を創っていくべきだとおもう。まだ救助活動は続いているようだ。1人でも多くの人が救われるよう心から祈る。