#192 蔑視

 世界各地で起こる人種差別。最近ではアジア系ヘイトなどにも心を痛めている。SDGs目標10でも掲げられている不平等の撤廃が実現できているとは言い難い状況である。アジア系ヘイトを受けている日本人でさえ差別をする有様。外国人技能実習制度の問題を見るとつくづくそう思う。

 外国人技能実習制度の理念は、発展途上国への技能移転により国際貢献することである。「技能実習は、労働力の需給の調整の手段として行われてはならない」とも記載されている。しかし、長時間労働や低賃金などの問題が後を立たない。どうにか技能実習生の保護を手厚く厳重な制度を作っていただきたいものである。

 政府は5日、新型コロナ対策の入国制限が大幅に緩和し技能実習生の入国を認めた。第一次産業に活気が戻る気配がするがそれと同様、制度を悪用する企業も出てくるはず。技能実習生問題の背景から読み取れる人種差別に嫌気がさす。困難に落ちいる技能実習生が増えないこと、また人種差別という考え方をする人間が減ることを願う。