１７日午前、大阪市内の堂島北ビルが燃えているとの通報が入った。鉄骨鉄筋コンクリート8階建ての建物には逃げ遅れた人が多数。大阪市消防局によると２７人が心肺停止となり、大阪府警によるとこのうち男性１４人、女性１０人の計２４人が死亡したとのこと。この事件は放火の疑いが高く極めて悪質である。非常に心が痛い事件である。
先日、大学内講義で火災の過去や主な原因を勉強した。講義内で、教授一酸化炭素の危険性を強く主張。今回の事件で亡くなった方の原因のほとんどが一酸化炭素中毒によるものだった事を考えると、改めてその危険性がわかる。一息で運動能力停止、二息もすれば意識が保てなくなるという一酸化炭素の性質を考えると、火災現場の悲惨さがイメージできてしまう。
今回10時20分頃の事件であったが、少し時間がズレていたら、また日にち1日がズレていたとしたら事件に巻き込まれなかったかもしれない。容疑者の男には怒りを覚える。もし私が有事の場面に直面したら、できる事は限られていると思う。しかし、防災を学ぶ人間として最低限の行動が取れるようにしておきたい。
