#101 白鵬のように

 「実に見苦しい。美しくない」。全勝優勝を果たした横綱白鵬について、横綱審議会の矢野弘典氏が追及した。ひじ打ちと疑われかねないかち上げや張り手やガッツポーズの背景には白鵬のどうしても踏み込み負けしたくなかったという強い意志があった。各所で批判の声が上がっているが、横綱として勝負を死に物狂いで取りに行く姿勢は称賛に値すると私は思う。

 大学生の大一番の勝負所は、就職活動だ。自己実現の第一歩とも取れる勝負に全力を注がなければならない。自己分析と企業研究を如何に進めたかが勝負を分ける鍵になるだろう。そこで重要なイベントがインターンシップ。社会人に求められる能力とは何かという問いについて考えることができる貴重な機会だ。自己分析と企業研究も進めることができる。貪欲に、かつ主体的に学ぶ姿勢が求められるだろう。

 夏に始まるインターンシップでは、白鵬のように強い意志を持とうと思う。一流の選手がプライドを捨て、勝ちにこだわる貪欲な姿勢を見せてくれた。大学生としての大きな一勝を貪欲に勝ち取ろう。