#152 競争意識

 1980年代から始まったゆとり教育。子供のゆとりのない生活を問題視した現場の声を受けて、小中高に受ける授業時間を減らし、生きる力を育むために始まった教育方針である。このゆとり教育がもたらした環境の一つに競争させない環境がある。この競争させない環境により日本人は若者中心に競争意識の低い者が多く存在するようだ。しかし、競争というのは人間が成長するにあたり必要不可欠なものではないか。漫画などでも主人公にライバルが存在し、そのライバルと共に成長していくというストーリーをよく見かける。ゆとり教育がもたらした損失は計り知れない。

 私が所属しているゼミは、多くの学生から恐れられている先生が担当している。その先生はゆとり教育のカケラも感じさせないくらい厳しく正しく指導してくださる。その効果もあって周りに集まってくる生徒は意識の高いものが多い。本日行われたzoomを介したゼミ授業の議論はレベルの高いものだった。夏休み期間もそれぞれ就活や卒論に積極的にアプローチしていて自分も負けていられないと感じた。負けず嫌いな私は競争意識から生まれる向上心にいつも支えられている。このような環境を作ってくださるゼミの先生には頭が上がらない。