#77 教訓を掲げ

 「練習は本番のように、本番は練習のように。」中学生の時、とあるサッカークラブで言われていた言葉である。練習を本番のような意識、手順、姿勢で行い、本番はリラックスして行う。そんな教えもあり、練習にとても一生懸命取り組んでいたのだった。

 本日、3,4年合同のゼミに参加した。ゼミでは最初に、チェックインといって近況報告を兼ねそれぞれ挨拶をする。そんな中、4年生の学生が就活についての近況報告をしてくださった。

「最終試験の個人面接では、約1ヶ月間先生に指導していただいた事もあり、リラックスした状態で楽しく話をする事ができた。厳しい面接練習を継続していれば、本番で楽しむ事もできるようになる。」

面接と言えば、誰もが緊張するものだが、彼は楽しむ事ができたらしい。彼の勇姿にとても感動した。面接指導を行ったゼミ担が言うには、彼も最初はダメダメだったそう。それから何度も練習をし、そこそこのレベルまで押し上げたみたいだ。

 うちのゼミ担は、一割の学生にしか理解されない。というのも、先生は学生の壁であり続けることをモットーとしているのだ。はっきりとモノを言い、学生にとっては恐ろしい存在である(かつて私も恐ろしかった)。しかし、そんな人から教えをいただくことは大きく成長できることを意味する。面接を終えた彼も、厳しい面接練習を経て、リラックスした状態で面接を迎える事ができた。素晴らしい先輩だ。

 いずれ私も面接練習を申し込もうと思っている。最初はダメ出しばかりで、メンタルがやられると思うが、中学生に教わった教訓を胸に、先生という壁にぶちあたろうと思う。