#232 平常心

 一昨年、去年の今頃。就活のイメージは皆無で何の意識もしていなかった。年末年始という期間をただただゆっくりと過ごしていた記憶だ。しかし今年の冬は違う。試験の日程も決まり、やらなければならないことが多い。何をするにも就活の事が頭から離れないという状況だ。人生最大の分岐点と言っても過言ではないがゆえに危機感を抱きすぎている。もう少し気楽な精神状態で臨みたいものだ。

 就活を終えた来年度の事をよく想像する。呪縛から解き放たれた私はおそらく充実感に溢れているところだろう。友人と夜遅くまで遊んだり、恋人とどこか旅行へ行ったりと社会人前最期の時間を過ごしたい。そんな楽しみすぎる日々が、今自分の原動力の一つになっている。そう思うと周りの環境と人間に感謝せざるを得ない。心底恵まれているなあと思う。

 就活を通し自分を見つめ直す事で周りの人の有難さが分かる。確かに就活のことを考えすぎて嫌になることは多い。しかし、これをきっかけに気づくことも多くある。ポジティブなことと捉え試験に備えたい。そう思うことで少しはマシになるのではないかと考えた1日だった。