#237 激動の年

 「過去の自分と比べると自分の成長度がわかる」。大学のゼミ担が講義でポロッと吐いた一言である。自己理解と自己評価を必要とする就活生。就活真っ只中である私にとってはとても印象に残っている言葉だ。自分の成長度合いは数字では表せないもの。しかし、過去の自分と比較することで違いがわかる。この違いこそが成長した証なのだろう。そして私は、1年前の自分と今を比較し大きく成長したことを確信している。

 ー1年前の私。将来のことを深く考えずただ単位を楽に取ることしか考えていなかった記憶がある。いや記憶がないと言う方が正しいのかもしれない。去年の大学での記憶はぼんやりとしか無く、真剣に取り組んだものもない。だからこそ、おそらくの範疇で楽単の事が1番に浮かんだ。将来のことを考えずにただただ遊んでいた時期。記憶にも残らない日々を送っていたことが少し後悔でもある。

 やはり過去の自分と今の自分ではさまざまな違いがある。楽に単位を取ることを考えなくなったり、将来のことを真剣に考えるようになったりしている自分がいる。背景にあるのはおそらく就活だ。4月から意識し始め行動してから色々な人脈ができた。そして彼らにたくさんの刺激をいただき自分で考え行動することの大切さを痛感した。就活を成功させるために必要なことは日々の生活を充実させる事。そう信じて過ごす事ができたからこその成長だったのかもしれない。

 不安やストレスに感じるはずである就活だが同時に成長のきっかけにもなっている。何かに真剣に取り組むことで自分自身の成長が見込める。そんなことを学んだ一年だった。たくさんの人たちと出会い色々な刺激をいただいた。今年私と関わった下さった全ての人に感謝の意を表する。