#216 全力

 就職活動も激しく進む中、並行して大学の単位取得のための勉強もしなければならない。その上生活を維持するためのバイトも行う。おそらく大学3年生は皆、四苦八苦している時期だ。将来に直結するイベント(就活)でもあるため全勢力を費やしたいところだが、人間の構造上そうはいかない。リスクヘッジという術を持ち合わせている人間はいつも多くの選択肢に溢れている。

 そうはいうものの、この忙しい生活を送れることに嬉しさも感じる。コロナ禍で大学生らしい生活を出来ていなかった事もあり、最近の大学講義、企業訪問、バイトなど各所で充実感を覚える。この充実感こそが成長の糧になるのだろう。忙しさと充実感が密接な関係にあることを改めて感じる日々だ。

 高校時代、消防士を目指し必死になって勉強に取り組んでいた自分。今思えばもっと、客観的というか俯瞰的にというか、一歩離れたところから深く考えるべきだった。過去からの教訓を胸に、よりより選択をしよう。