#273 感染妊婦

 自身のお腹を痛めて産んだ子供は何よりも可愛く大切にしたいものだろう。まだそんな経験がない私だが、赤子を授かった友人を見ているとそんな感情を抱く。しかし、この時代に妊婦として生活している方々は安心して過ごせないような日々が続く。最近、新型コロナウイルスに感染する妊婦が増えているそう。第5波に起きた新生児が死亡するような悲しい事例が起こらない事を祈る。

 都は「感染した妊婦のための病床数を確保して欲しい」と主張する。しかし、現場の声から問題の困難さが垣間見える。「医師や看護師らに感染者や濃厚接触者が出て要員不足が深刻になっている」。そう簡単に人材と病床数が確保できる訳ではない。第6波のピークも見えない状況の中、危機感は募るばかり。

 感染妊婦への対応の難しさ。各病院の連携や情報共有を充実させなければならない。そして、お腹を膨らませている方々は、危機感でストレスも多いことだろう。こういった方々のメンタルケアも何かしらの形で取れてればいいが。そんな事を考える。

#272 過去の災害から。

 過去の災害から学び未来にどう活かすか。防災を学ぶ身として、過去の災害の重要性とそこから得た教訓の大切さを伝えて行かなければならない。11年前の東日本大震災。あの悲劇から学ぶ事は多くある。被災地である女川町と国の官僚はその教訓を活かし次の災害にしっかりと備えている模様。体験した者の防災意識には感心させられる。

 山口壮原子力防災担当相は4日、今年の原子力総合防災訓練を東北電力女川原発で10~12日に行うと発表した。防災訓練は津波地震が想定されたものが多いが、原発からの避難というのも非常に重要視しなければならない。その上で、彼らの取り組みは大いに素晴らしいと思う。

 とはいうもののコロナ禍という現状。参加する予定だった住民は見送られ、関係者だけの開催になってしまったみたいだ。コロナ対策との両立して避難訓練をする難しさが分かる。コロナ禍と災害という最悪のタッグが組まれない事を祈る。そのためにも政府にはコロナ対策を重点的に取り組むよう願いたい。

#271 手厚い支援?

  大学では自ら学ぶ姿勢が求められる。如何に高校生活で受身な態度を取っていたのかと、大学生活を送る中でしみじみ感じる。大学生は自ら学びの機会を探し、足を踏み入れる事が非常に重要であるのだ。そんな矢先、気になるニュースを拝見。大学通信オンラインが全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行い「面倒見の良い大学ランキング」を作成したみたいだ。このランキングには少し疑問を抱いてしまう。

 「専門的な学びの基礎となる数学・理科の個別指導を実施している」。ランキング1位の大学の理由にはこんなことが書かれていた。確かに、環境が良いことに越した事はない。しかし、個別指導を必要とするならば、自ら研究室に出向き教授に教えを乞うなど、やりようはある。また、こういった自ら学びの機会を得ようとする過程の中で学ぶことも多いだろう。あれもこれも面倒を見てくれるような大学でまともな人間になれるのか、とそんな事を思う。

 社会人になれば、受身な姿勢でなく主体的に行動することが最低レベルで求められる。大学までに主体性に磨きをかけたいところ。面倒見の良い大学ランキングなど作成して、大学で受身な学生が増えない事を祈る。

#270 冬季五輪

 昨年行われた東京五輪に引き続き、コロナ禍で行われる北京五輪。本日、徹底したコロナ対策のもと開会式が開かれた。中国側は準備万全と強調しているそうだが、市民に開幕直前の盛り上がりはない。去年私達が感じた不安を彼らは抱いているのではないか、そんな事を考える。

 スキージャンプ女子で高梨沙羅選手との金メダル争いが注目だったマリタ・クラマー選手が陽性で欠場を発表。自国の五輪委員会公式サイトに「世界はこんなに不公平だったかな?夢が一日で砕け散った気持ち」と胸の内を語った。他にも無念の欠場をせざるを得ない選手らがいる。4年間積み上げてきたものを無にしてしまうコロナウイルスは非情極まりない。

 積み上げてきたものが、予期せぬものにより一瞬でなくなってしまう。彼らの思いを想像するだけで胸が痛む。平和の祭典として掲げるには少々物足りないコロナ禍での五輪。次の大会は選手たちや世界中の人々がそれだけに集中できるようなものであることを祈る。

#269 地方の声?

 一票の格差衆院小選挙区の定数の見直しが、2040年に22都道県で「16増16減」となる見通しであることが分かった。昨年の衆院選を高松高裁は「違憲状態」と判断したことが発端みたいだ。しかし、今後の人口動態を踏まえれば、都市部に議席が集中し、地方は少ない傾向が顕著になる。地方の声が議会に届かなくなるとの批判が多数挙がった。

 私個人の意見としてはこの対策に大いに賛成である。地方の声が議会に届かなくなると批判が挙がっているそうだが、民主主義を掲げている国としては一票の格差が大きい事の方が疑問に思う。民主主義の国で生きるものとして、1人が持つ権利に不平等さを持たせてはならないと心から思う。

 この政策を反対する者の理由が自らの保身だったとするならば、腹立たしい限りだ。自らの地位を確立するために綺麗事を並べるような人達に国の選択を任せるような事はしたくない。また、改めて投票に行く大切さを実感する。日本で生きる一員として投票をどう受け止めるか。そんな事を考えさせられる。

#268 介護現場

 検査キット不足問題を背景にした人々の不安が日々伝わる。風の噂によると介護施設で働く方々の苦悩は尽きないみたいだ。一方、国は介護従事者らが濃厚接触者となった場合、検査で陰性なら最短5日間目に出勤できるよう見直したらしい。しかし、検査キットを一定量確保できる訳でもなく、現場には不安が募る。

 1月27日、厚生労働省から吉報。抗原定性検査キットの品薄状態をうけ、卸業者らに優先順位をつけた供給を要請。医療機関を最優先にし、介護従事者らの濃厚接触者が待機期間を縮めるために必要な分も優先的に供給するよう求めた。

 ただ、やはり具体的な入手方法は曖昧なまま。人手の少ない介護現場で働くか方々は肩身の狭い生活が続いていることだろう。仕事で疲弊し、仕事のために外出を控え、ストレスを溜める日々。想像するだけで辛さがわかる。せめて、検査キットを確保できる環境を作り、少しでも不安解消の一途に繋がればと思う。政府にはこんな事を考えてほしい。

 

#267 臨機応変

 臨機応変に対応すること。これは社会人として必要不可欠な能力だと思う。物事はマニュアル通りに進む事の方が少ない。常に柔軟な思考を持ち合わせることが求められる。学生のうちに場数を踏み、この能力を養わなければならないと感じている日々だ。そんな中、本日は家庭教師のバイトにて臨機応変に対応することが出来た。いい経験をさせてもらった。

 「夜、頭痛がひどくて寝不足です」。そう話した生徒のまぶたが、授業が進むにつれ徐々に重くなっていくのがわかった。理由が理由なため、強く然り彼に勉強を強制するのが少々酷な私。少し考え、ある方法を思いつく。

「〇〇君、少し携帯ゲームやろうか」。1、2分で終えるようなものを指定。彼の目が覚めるのを期待した。すると、彼はすぐに携帯を取り出しゲームを始めた。ゲームを終えた後も、すぐに勉強に取り掛かるのではなく、そのゲームについての質問をいくつか投げかけた。彼は快く説明してくれ、気づけば眠気を感じさせないような饒舌さも見せた。

 その後は、一切の眠気を見せず勉強に取り掛かっていた。我ながら機転を効かせた良い対応だったと思う。臨機応変に対応すること。学生のうちに養いたい能力の一つだ。本日の経験は成長の一つの糧になった気がする。彼に感謝だ。