#271 手厚い支援?

  大学では自ら学ぶ姿勢が求められる。如何に高校生活で受身な態度を取っていたのかと、大学生活を送る中でしみじみ感じる。大学生は自ら学びの機会を探し、足を踏み入れる事が非常に重要であるのだ。そんな矢先、気になるニュースを拝見。大学通信オンラインが全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行い「面倒見の良い大学ランキング」を作成したみたいだ。このランキングには少し疑問を抱いてしまう。

 「専門的な学びの基礎となる数学・理科の個別指導を実施している」。ランキング1位の大学の理由にはこんなことが書かれていた。確かに、環境が良いことに越した事はない。しかし、個別指導を必要とするならば、自ら研究室に出向き教授に教えを乞うなど、やりようはある。また、こういった自ら学びの機会を得ようとする過程の中で学ぶことも多いだろう。あれもこれも面倒を見てくれるような大学でまともな人間になれるのか、とそんな事を思う。

 社会人になれば、受身な姿勢でなく主体的に行動することが最低レベルで求められる。大学までに主体性に磨きをかけたいところ。面倒見の良い大学ランキングなど作成して、大学で受身な学生が増えない事を祈る。