#26 人生時計

 ゴールデンウィークにさまざまな刺激をもらった。

 毎年行われている地元メンバーでのBBQが今年も行われた。

 朝早くスーパーに買い出しのために集合。食材が入った袋と段ボールを荷台に積み、友人が前日場所取りしてくれた場所へ向かう。その場所に着くと、イスやテーブル、コンロなどの準備に取り掛かる。その後、乾杯の合図でBBQ開催。

 例年なら、仕事や学校のことを忘れて、楽しくバカ話などして盛り上がるBBQ。今年は、一味違うBBQになった。

 地元メンバーは、社会人3年目と学生3年目が混在している。社会人と学生どちらも大切な時期である。私自身、学生3年目で就活を意識しなければいけない時期だった。

 そんな地元メンバーが集まると、将来の不安と希望、社会に対する理想と現実の話が、焼いた肉と共に飛び交う。

 色々な話が飛び交う中、1人の友人が口を開く。

「人生80年の寿命だとして、今の年齢(20歳)を24時間に例えると今は6時に当たる。」

 私はこの話を聞いたことがあったが、そこまで深く考えてなかった。

 一般的に6時という時間は、仕事や学校に行くために準備をしている時間。朝ご飯を食べたり、身支度を整えたり、新聞を読んだりするだろう。

 この準備の期間が有意義でないと質の良い1日は遅れない。朝ごはんを食べなかったら、脳が回らなく、一日やる気が起こらないし、身支度が遅かったら、遅刻にもつながる。

 そう考えた時、今この歳は、社会に出るための準備期間だと思った。この準備期間が有意義であるほど、質の良い人生になるはずだ。

 

 私は、20歳という大切な準備期間をより良いものにしていきたい。