#82 微修正を重ねる

 大人の話はとてもためになる。バイトに行くたびにそう感じる。バイトと言っているのは、箱の小さい個人経営の居酒屋のこと。そのため、いつもカウンターの席に常連さんが座っている。お客さんと仲良くなりやすくとてもいい環境である。

 本日、あるお客さんが仕事について愚痴のような話をしてくださった。仕事の愚痴を聞かされることは、人によってはマイナスのイメージを持つ人もいるだろう。しかし、学生の私にとっては社会人を身近に感じる良い機会。喜んで話を伺った。内容は、クレームの対処について。彼は、理不尽なお客さんを論破し、上司に怒られたそう。基本的に、間違えていることを間違えていると声を上げたい性格のため、社会人の生きづらさを感じた。ただ、会社の貢献を考えるとそういうお客さんにも丁寧に対応することが求められる。どの選択が正しいのか常に考えなければならない。

 こんな風に、バイトをしていると社会人に対してのイメージを少しずつ修正できる。社会人の理想と現状についてのギャップをなるべく減らせるよう努力したい。