#57 ブレスト会議

 就活の秘訣は、大学生活を充実させる事である。ここでいう大学生活の充実は、主体性に富んだ勉強機会の参加の多寡で決まる。大学生特有の暇な時間を自分の将来への投資の時間に当てるかが鍵になる。

 私は、防災について学校で学んでいる。暇な時間があると研究室に足を運び、積極的に学ぼうと心掛けている。そして本日は、zoomでのブレスト会議に参加させていただいた。7月下旬と8月上旬に行われる災害ボランティアコーディネーター育成講座に向けてのブレスト会議だ。集まる方々が、何十年も防災について学んでいる人やボランティア団体に所属している人たちという事もあり、知識量の少ない私はオブザーバーという形で参加させていただいた。大学生活を充実させる良い機会である。

 このブレスト会議では、高校生以上の方々にボランティアについてどう関心を持ってもらえるか、また災害ボランティアコーディネーターの育成はどう行うかについて焦点を当てて議論が交わされた。今まで講座やセミナーに参加したことはあっても教える側の気持ちを考えた事がなかった。目標を達成するまでに知恵を振り絞りさまざまな工夫が為されていたのを拝見し、少し感動を覚えた。

 災害ボランティア・コーディネーター育成の議論では、ある工夫が見られた。コーディネーターとは物事を調整する人の事だ。人よりも質の良い立居振る舞いが求められる。災害ボランティア・コーディネーターの場合でも、災害ボランティアについて語るためには防災の本質的な知識を蓄えなければならない。そうなると初心者だと荷が重く、持ってくれた関心を損なう事になってしまうかもしれない。それを防ぐために、まず災害ボランティアはどんな活動をするものなのかという基礎的な説明から入り、要所でグループディスカッションを行い、わからないところを補うというやり方を採用することに決まった。講座を受ける人も、何を学んでいるのかがイメージしやすくとっつきやすいものになるのかなと感じた。

 頭の良い人、また専門的な知識を持つ有識者のいうのは日々の生活で多くの知恵を使う。このブレスト会議でも多く知恵が使われていた。その知恵を享受し、吸収し、自分なりに応用できる人間になりたい。まずは、為されている知恵を認識することから始めることにする。