#109 牽引する会社

 大手企業、大企業と位置付けられている企業。業界を牽引し続ける企業なのは間違いない。トップで走り続ける所以とはなんだろうか。そんな事を考えた。独自技術の所有、CM等の広告による高い知名度、需要と供給を理解しているなど沢山の要因が考えられる。そんな中でも私は時代への適応力というものを挙げたいと思う。

 昨日、とある企業のインターンシップに参加した。その会社は、土木業界の未来を担っていくような素晴らしい会社である。災害大国の日本であるが故、今後の活躍は期待できるものだろう。

 インターンシップでは、業界説明、企業説明、職業体験、現場中継、質疑応答という流れで行われた。注目すべきは、現場中継の採用。建設会社なので、現場の雰囲気を知っておきたいという事が本音である。そんな中、流暢な説明で現場の雰囲気と業務内容がパソコン越しであるにも関わらずひしひしと伝わってきた。学生に分かりやすい説明をしようと一生懸命練習して下さったのだろう。

 私の志望する企業のほとんどが東京に本社を構えている企業である。しかし、東京では緊急事態宣言が出されていることもあり私自身、現場見学に行きたくても行けないというもどかしさが続いていた。しかし、それを払拭して下さるような、時代に良い形で対応した取り組み。土木業界を牽引していく所以が少し垣間見えた瞬間であった。

 些細な事であるが、このような小さな積み重ねが良い会社というものを作り上げているのではないかと思う。「土木は思いやりの産業」この企業が土木についてこう明言したが、妙に納得できる。