#115 まやかし政治

 正当な理由など当然ない。そんなまやかしの政府についてくる国民はいるのだろうか。政府は国民のためにあり続けなければならない。ミャンマーの国軍に未来はない。

 ミャンマーで2月にクーデターを起こした国軍が7月、暫定政府を発足させた。ミンアウンフライン国軍最高司令官が首相に就き、再来年の8月までに総選挙を行うという。国軍はかねて自らの正当性を主張しており、民主体制への移行を示すことで国際社会の非難を和らげたい思惑のようだ。

 「今のミャンマー代表としてサッカーをしたくない」と語って国別代表戦の招集を拒否したミャンマーのサッカー選手がいる。それだけでなく、クーデターに抗議して公務員や医療従事者らが職場を放棄する不服従運動の広がりがある。

 こうした不服従運動で国内の経済成長の妨げになっているのは明確だ。不当な理由で国民の権利の妨げになっている政府には早く撤退してもらいたい。国の為を思うなら、俯瞰的に見て国の足枷になっていないか認識してほしい。