#63 ロースタート

 本日の昼、いつもと変わらず研究室に向かった。研究室に着くと、学生が2人がいた。相変わらず、勉強熱心な生徒が集まるなと思いつつ、席に座った。

 次の授業は、4限のゼミ。それまで時間がたっぷりあったため、本を読むなり、勉強するなり学生それぞれの過ごし方をしていた。しばらく経つと、ある生徒が研究室を訪ねてきた。この生徒は一年生で、勉強熱心な生徒だった。話を聞くと、この研究室の噂を聞き、訪問まで至ったそう。一年生で研究室を訪ねたいという意識の高さに感動した。

 私は、自ら学びの環境に身を置こうと研究室に入り浸っている。大学は、主体的に学ぼうとする学生に対して面倒見が良い。沢山のことが学べる。しかし、研究室に足を運ぶようになったのは3年の4月頃からで、もっと早く研究室の有用性に気づけたら良かったなと後悔している。今日訪ねてきた学生は一年生。私とは違い、現段階で研究室の有用性を理解し、行動に至っていた。

 最近一年生の活躍を耳にすることが多々ある。私は一、二年生と遊んでいた身。悔しさの反面、良い刺激を与えてくれる存在として嬉しさもある。一年生の台頭は侮れない。先輩としての意地というか、なんというか舐められないよう勉強に励もう。