#224 給付金

 どこに視点を当てどんな目的を掲げるのか。明確で透明性のある政策が求められる政権。しかし現状、18歳以下への給付金をめぐる問題から目的を見失っている様子が見てとれる。こんなにも大幅な変更があるという事は現場の声を聞いている証拠。ただ、いろんな声に耳を傾け右往左往している様では国のリーダーは務まらない。目的の明確性と政策の実効性の両立が求められる。

 クーポンと現金の五万円ずつ給付した場合に現場の対応が難しく事務負担と費用が大きくなる。その結果、現金のみの給付を容認。その後、同じ理由から年収960万円の所得制限をなくすことも容認した。貯蓄に回らない事を危惧してのクーポンだったのだが、それが全額現金になってしまえば貯蓄に回ってしまうのは当然のこと。学費や給食費などの補助・無償化してあげた方がいいと思うのは私だけだろうか。

 コロナ禍故、あらゆる局面で課題や問題が出てくるのは仕方ない。ただ、芯がブレブレの政権にはもちろん賛同の声は上がらない。見切り発車でなく明確なビジョンを掲げた上で事を進めて欲しいものだ。