#122 コロナとの共生

 リスクに対してのアプローチは適切でなければならない。軽視または重視していては、改善するどころか混乱して悪化してしまうこともありうる。五輪が終わり、政府は新型コロナを2類から5類へ検討を始めた。どうしてこのタイミングでとの声も挙がるがそれにより医療体制に変化が生まれる。新型コロナというリスクにどうアプローチするか考えものだ。

 さまざまな病気が感染症法について分類されている。1類にエボラ出血熱やペスト。2類に結核SARS。3類にコレラや細菌性赤痢。4類に黄熱やH5N1以外の鳥インフル。5類に季節性インフルや梅毒。現在、新型コロナは2類に相当している。

 最近、医療逼迫により中軽症の患者の自宅療養を発表もあり、現場運営の大変さが伺える。新型コロナ患者の受け入れ先の少なさというのが最大の問題点とも言える。しかし2類から5類への変更によりこの点が改善される可能性がある。今まで対応をしてこなかった民間にまで受け入れ先の幅が広がるかもしれない。そう考えると変更がいい方向へと進んでいくだろう。

 変更を推進すると、コロナを軽視しているなどの批判がくる。しかし、重視しすぎていては一向に事態改善に繋がらない。コロナといい距離感をとり、新型インフルエンザと同じように共生できる道を作らなければならない。日本人の悪いところはすぐ極論に持ってくところらしい。揚げ足取りなどせず適切なアプローチをすることが重要だろう。