#23 映画

 ここ1週間で映画を二本みた。「グランパウォーズ」と「一度死んでみた」という映画だ。

 「グランパウォーズ」は、海外のコメディ映画である。

 一人暮らしの認知症気味である祖父は、娘に心配され、娘家族の家に引っ越しを提案される。しかし、空いている部屋が屋根裏の部屋しかなく、孫が使っていた部屋を祖父に引き渡す結果になった。孫は、部屋を引き渡したが、納得がいかず祖父に部屋を出ていくよう宣戦布告。この宣戦布告から始まる戦争が生み出す様々な出来事と感情を表した映画である。

 もう一つの「一度死んでみた」も、広瀬すず主演のコメディ映画である。

 薬を飲んだ仮死状態の父親を、救うべく父親の秘書と協力し、奮闘する映画だ。奮闘する中で、嫌っていた父親の思いや、自分のやりたい事の気づきの中で、主人公の心情の変化が表現されている。

 

 映画というのは、必ず見る人に何か伝えたいものがある。

 「グランパウォーズ」からは、戦争というのは、やられたらやり返すの連続で、続けば続くほど酷いものになっていき、周りを巻き込んでしまう事と、感情を表しぶつけた者同士にしか分かり合えないものがあるという事を学んだ。

 また「一度死んでみた」からは、物事の本質は「見えないもの」にあるという事と、大切な事は口にしないと伝わらないものもあるという事を学んだ。

 作者が本当に伝えたいものを、完璧に読み取れた自信はないが、私なりに感じるものはあった。面白かったという感情で終わらせるのではなく、作者が何を伝えたかったのかを読み取ろうとすることが大事。感性を磨くことにつながると思う。

 

 映画やドラマを見て、毎回すごいと思うのが、監督の技術。監督は、作者の伝えたい事を完璧に読み取り、それを伝えるために、1シーンごと細かな指示をしているだろう。サッカーや野球もそうだが、監督は、選手やスタッフの気持ちも汲み取り、自分の表現したい事を最大限に表している。頭の良い人間しかできないなと思う。

 

 就職したら、現場監督を任されることもあると思う。色々な視点で物事を見て、自分のやりたい事を表現するべく、一生懸命考え働きたい。