#47 進路選択

 何事も視野を広げる事が大事である。その時の物差しで自分の能力と物事の価値を推し量ってはいけない。人は人生を歩むうちに必ず価値観の変化がある。その時その時の自分の価値観で物事を推しはかり、人生選択をすると後々後悔する事になるだろう。

 私は、高校卒業後、消防士を目指し、消防採用試験を受けた。しかし、結果は落選。ペーパーテストと体力テストは通過し、個人面接で落とされた。社会人として求められる能力がなかったのだろう。

 落ちた後も消防士になりたいという思いは消える事はなく、大原という専門学校に行こうと思っていた。しかし、親に大学に行く事を勧められた。親に迷惑をかけることになると大学に行くという選択肢はなかった私にとって、大学は未知の存在であった。それでも周りの勧めなどにより、大学に行く事になったのだが、後にこの選択が私にとって、とても良い選択になるのであった。

 大学では、自分で課題を見つけそれについて意見を述べたレポートや論文などの課題を提出する。これらの課題は、社会人に求められるスキルを自然と伸ばす役割を果たしている。また、就活に対して色々な知識を学ぶ上で、視野が広がり価値観が変わった。公務員の道から民間企業への志望に変わったのも価値観の変化によるものである。これらは豊かな人生を送る上で、必要な経験であった。大学に進学したからこそできた経験である。そして今はインターンシップで良い経験ができるように沢山の準備をしている。

 大学生活で色々な大人や先輩に出会い、様々な事を学んだ。また、これからも学んでいきたい。今の価値観で物事を推し量るのでなく、未来の自分の可能性を信じ視野を広げる事が大切だと日々感じる。そして、大学への進学を勧めてくれた親と周りの人に感謝している。これからもこの気持ちを忘れずにいたい。