#83 素因と誘因

 素因と誘因。自然災害を考える際、これらを念頭に置かなければならない。素因とは自然災害が発生した場合のその場所の特徴であり、地形や地質、植生、気候などの自然的な素因と土地利用などといった素因がある。誘因は豪雨や突風、地震動、火山噴出物などを被害を引き起こす直接的な原因のことである。

 沖縄気象台は29日に沖縄本島北部で線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いているとして「顕著な大雨に関する情報(防災情報)」を発表した。本日、このような内容が記載されている新聞を拝見し、静岡での防災情報について心配になった。すぐさま気象庁のHPから静岡県の防災情報をチェック。すると、南伊豆町下田市が土砂災害警戒情報を発表していた。これは警戒レベル4想定。場所によっては避難をしていないとまずいというそんな状態だっただろう。

 自然災害について考える際は、素因と誘因を念頭に置かなければならない。気象庁HPにて誘因について調べて、自分の住んでいる土地の地形や地質といった素因との兼ね合いも含めどう行動するか考えるべきである。避難勧告が出ていなくても素因状況によっては避難が必要な場合もあるし、その逆もまた然り。自然災害で被災しないよう努めなければならないと再確認させられた日だった。