#121 前例を踏まえて。

 1年の延期や無観客での開催、厳しい行動制限など、初めてだらけだった東京五輪。来年2月に冬季五輪が控える中国では、新型コロナ対策にも注目が集まった。

 国営新華社通信が6日に配信した記事では「五輪関連施設での感染率は低い水準に抑えられ、制御可能な状態にあった」と、選手らが外部との接触を断つ「バブル」を高く評価した。
 一方、北京晩報は、東京五輪のコロナ対策が「竜頭蛇尾であると感じた」とする記者の見方を伝えた。厳しい防疫措置を掲げてはいたが、一部の海外記者が宿舎で飲酒したり、大声で叫んだりするなど「規則を軽視していた」と指摘。「北京冬季五輪の教訓になる」との見解を示した。

 前例のない中で進められた東京五輪とは違い、日本の対策とそれに対する世界中の声を認識したうえで冬季五輪進めることができる中国。また、経済の差が生まれてしまう。教訓を活かし成功へと導いて欲しいという気持ちの反面、ずるいと言いたくなる状況。将来グローバル展開している企業に入りたいがためにどうしても中国の活躍に目が止まってしまう。本当に運が悪かった日本。悲しい気持ちに苛まれる。