#129 メディアの立ち位置

 新型コロナウイルスの感染急拡大と重なる時期に開かれた東京五輪。地上波のテレビだけで430時間にのぼる放送時間だったそう。開会式を生中継したNHK総合の平均世帯視聴率は56・4%(関東地区の速報値)で推計の視聴者数は全国で7061万7千人に達した。

 オリンピック・パラリンピックの開催を否定していたメディアがまるで歓迎するかの様にオリンピックを世の中に発信した。そこにはビジネスという悲しい背景がある。毎年放送される原爆関連の特番が43年ぶりに放送されなかった8月6日。その日を含め伝えられるべき情報が伝えられなかったと評価もある。

 朝日新聞を辞めて独立して新聞会社の経営を始めた人がこんな事を言っていた。

朝日新聞はリベラルという精神を忘れてしまった。伝えたいことが伝えられない会社にはいたくない。」

 国運営を円滑にするにあたりメディアという存在は重要である。ビジネスのための報道ではなく、日本のための報道をすることが必要。自分もメディアに対しての見かたを考えなければならない。