#131 知恵と犠牲

 政権崩壊で混乱が続くアフガニスタンの各地で、イスラム主義勢力タリバンに反発する市民のデモが起き、死傷者が出ている。市民は国旗をタリバンの旗に置きかえる動きに反対したり、女性の権利を守るよう訴えたりしている。タリバン執行部は国民に「融和」を訴えるが、現場ではタリバン戦闘員による発砲や暴行が目立つ。※朝日新聞

 戦争や内戦による被害。身近でこのようなことが起きていたらと思うとゾッとする。第二次世界大戦を終えた日本は平和主義という原則を掲げている。メディアを通じて見る紛争の恐ろしさを本当の意味で理解できていないと思うが、それも幸せなことだ。

 世界中にSDGsの精神が広がっている。対立している中国とアメリカも温室効果ガスに関連する会議には共に参加したほど。武力行使ではなく話し合えるはずなのだ。さまざまなな意見や思いを受け入れて意思の疎通を図ること。これが紛争を無くす鍵ではないかと思う。しかし、紛争の背景には経済格差やそれぞれ守りたい何かがある。綺麗事と言ったらそれまでなのかもしれない。ただ、私達日本人は、先人の知恵と犠牲によって今の平和がある事を忘れてはならない。