#221 見るべきもの

 世界で36億人の利用者を持つFB(旧フェイスブック)。傘下の写真投稿アプリ「インスタグラム」は若者への悪影響が指摘されており、FBはその事を把握していたとの内部告発があった。顧客の事を考えずに利益だけを求めているという批判の声。顧客の満足度や安心や幸せを常に考えているのが一流たる所以であると思っていたが、実際は違った。私の中の一流のイメージは綺麗事のようなものなのかもしれない。

 完璧に見えなければいけないというプレッシャー。こういった必要のないプレッシャーから繊細な子供たちは精神的、または身体的に状況を悪くするそう。これに対しFBは2021年5月に「いいね」の表示・非表示を管理できるシステムを導入した。しかし、彼らはこの機能の効果がほとんど無いことを把握しながら導入していた。羊頭狗肉とはまさにこのことだ。

 FBの25歳以下の若者ユーザーは減少しているみたいだが、やはり焦りが見える。危機感を持つのは悪い事ではないが、信念はブレてはいけない。一流の建築士はこう言う。「お客様に提供するのは家でなく安心安全な生活」。顧客の幸せを第一に考え、利益は二の次三の次。長期的に考えれば大事な考え方だと思う。社会人にもなってない私が偉そうな口を叩ける身ではないが、理想は掲げたい。私は社会の役に立てるような会社に入りたい。