#144 総裁選

 菅義偉首相は3日の自民党臨時役員会で、党総裁選(17日告示、29日投開票)に一転して立候補しないことを表明した。新型コロナウイルスの感染拡大や内閣支持率の低迷に加え、衆院解散の日程や人事をめぐる党内の混乱が続くなかでの立候補断念となった。自民党は総裁選で後継の総裁を決め、その後の臨時国会で選出された新首相で衆院選に臨むことになる。新首相選出までは菅首相が職務を続ける。

 菅義偉首相の言葉に重みが感じられない。どうしてもただ原稿を読んでいるだけ、仕事をこなすだけ、という様子が伺えてしまう。コロナ禍での政治運営は非常に難しく、誰が総裁になっても苦労するものだろう。如何に国民の理解を得られるかというのも一つのポイントだ。どんな有効なコロナ対策をしても国民の行動が伴わなければ事態は改善しない。ならば、国民のための政治という熱いメッセージを送れる人材が採用されるべきである。今の政治に必要なのは国全体のベクトルを合わせる事ができるような人材だと思う。