#155 生涯現役社会

 総務省は20日の敬老の日に合わせ、2015年の国勢調査を基にした高齢者の人口推計を公表した。65歳以上の人口は前年より22万人増えて3640万人、総人口に占める割合(高齢化率)は29・1%となり、それぞれ過去最高を更新した。政府が「生涯現役社会」を目指す中、高齢者の就業率は25・1%と初めて「4人に1人」に達した。

 日本が抱える大きな問題である少子高齢化。生涯現役社会の形成が解決の鍵になることは当然だろう。高齢化とともに社会保障費の増大が予想される。高齢になるにつれ発生する健康状態の悪化が一番の要因だろう。高齢者として社会からフェードアウトするのではなく、社会とどう関わり続けるかというのが精神的にも身体的にも大事なことだと思う。

 生涯現役社会を目指している日本に住み続ける以上、健康状態に気を使うことが国民の義務とも言える。将来、他人の手を煩わせないよう健康にも気をつけようと思う。それがきっと将来の子供たちの負担軽減にも繋がるはずだから。