#169 形骸化

 首都圏で最大震度5強を観測した7日夜。5強の地震では死者が出る可能性は低いと大学で学んでいたためそこまで心配していなかった。しかし、水道管破裂などによる漏水などのインフラに関する問題と電車が止まってしまったため帰宅困難者が続出の問題が出てしまった。次の日が金曜日だったため家に帰るのを諦め会社に戻り仮眠を取った人もいるそう。死者が出なくとも日常レベルでの困難をもたらすのが地震であると再認識した。

 2011年の東日本大震災に約帰宅困難者が515万人出たことから災害時の避難場所の確保を始まった。東京都には7月時点で1137ヶ所。横浜でも、232ヶ所が確保されていた。しかし、今回の地震で開設した施設は首都圏で6ヶ所。形骸化とも言える現状であり今後改善していくことが求められる。

 将来直面する南海トラフ巨大地震は、被災規模が今回より遥かに大きい。形だけの法律や対策が通じる相手ではないことを認識してほしい。来るべき災害に具体的な対処ができるようにライン引きを確立しないといけない。今回の地震でそう感じさせられた。