#220 滲み出る 知識と経験

 知識と経験は滲み出るように表れる。それは他愛もない会話やふとした時の行動などあらゆる場面にて。よく一流の面接官は入室から着席までの短時間の様子でどんな人間であるか予想がつくという話を耳にするがあながち嘘ではないのかもしれない。本日のゼミにて卒論生のお手伝いを通じてそんなことを思った。

 卒論生と現三年生とでペアを組み、テーマに関する疑問点や深掘のポイントを挙げようという取り組み。先輩は、テーマについて何の知識もなかった私にも分かるように噛み砕いて説明して下さった。手元にあった数冊の本には付箋がびっしり。多大な勉強量がないとできない芸当だと感心した。

 素人の私でも会話をするだけで、先輩の影での猛勉がイメージできた。となると、プロの目を誤魔化すのは至難の業。つまり試験面接官には下手な嘘は通用しないということだ。面接時にどんな質問が来ても胸を張って話せる様な、そんな下準備を行おうとおもう。