#230 消費 社会

 個人の預貯金や株式などの金融資産が急増し、2千兆円に。アベノミクスによる大規模な金融緩和による株高や、コロナ禍を受けた政府の給付金などで膨らみ続ける個人マネー。背景には少子高齢化や格差拡大など社会への不安が垣間見える。現状、日本の課題か。

 家計の金融資産は9月末時点で1999兆8千億円だった。過去最高を更新した今回。コロナ禍による消費の抑制が大きいと思われる。また、全体の約63%が60歳以上であることと金融資産を持たない世帯は約30%であることから少子高齢化対策と格差社会是正対策を講じなければならないと改めて思う。

 いかに消費しやすい社会を作り出せるか。政府の喫緊の課題だろう。しかし、コロナ禍という環境ではそれらは困難を極める。感染拡大防止と消費拡大の両立。安心して消費できるような社会というのは口ではいうのは簡単だがやはり難しい。社会保障の充実という案もあるがそこもまた税金から。学生の脳では理解に苦しむ。