#239 原発へのアプローチ

 「高いリスクがある原発を持続可能だと分類するのは間違っている」と語るのはドイツのハーベック経済気候相。ドイツが脱原発を押し進める中、フランスは原発の新設を検討している。地球温暖化問題を背景にEU内で賛否が割れている。個人的に安全性を確立できない原発の普及率を上げるのは少々胸が痛む。しかし、2050年までに温室効果ガス排出をゼロにするという目標を掲げている日本。悔しいことに原発に頼らざるを得なくなっているのが現実だろう。

 原発は発電時に二酸化炭素を排出しない半面、放射性廃棄物の問題や事故への懸念がある。安定したエネルギーの確保として原発が必要という意見が重宝されれば、各原発の広域避難計画の実効性や実現可能性などを含めた安全性を考える事がマストになってくる。

 大学ではこの分野で卒論に取り組もうと考えている。自分の研究が地域住民の方のお力添えに少しでもなる事ができたなら大金星だ。今話題の問題のため困難なものになるかもしれないが自分なりになんとか形にして、社会人手前の最終課題をクリアしたい。